イラストは描ける時に描くよ
イラストを描くのが楽しいと思っていたので、在宅で作業出来るし、子供がいる私としては「イラストを副業にできたら最高だ!!」と思っていました。
SNSで活躍するイラストレーターさんを見て、「自分もできるかも」と軽い気持ちで始めたのがきっかけです。
実際、最初の頃は受注こそ少なかったものの、楽しくイラストを描けていました。
(自己紹介にも書いてますが絵を描くのが「めっっちゃ好き!」ではないw)
この記事では、イラストの依頼受付を辞めた私のリアルな体験をもとに、
同じように悩んでいる人に「無理しなくていいよ〜」と伝えたいなと書いています。
イラスト副業で感じたリアルな壁
確かに最初は「楽しいことでお金をもらえるなんて最高!」と思っていました。
でも、現実はそんなに甘くなかったんです…。
思った以上に時間がかかる
一枚のイラストを完成させるのに、想像以上の時間とエネルギーが必要でした。
ラフ案を考えながら描いて、清書して、着色して、さらに修正…。
一件終わる頃には、ぐったりしていました。
やりたくてやっていたし、私の場合クライアント様からの修正はかなり少なく、よく聞く”修正地獄”は経験した事がないのですが…(私の方がこだわり強いw)
時給換算すると数百円にもならないので
やってる意味あるかい?と自問自答してました。
単価が安く、労力と収入が釣り合わない
イラストやアイコンの依頼は大体1000円〜2000円。
私の描くイラストは結構簡易的なものが多いですがポーズや構成、イメージの打ち合わせ、下書き、着色、などなど、全部の作業はどんなにスムーズに出来ても1時間は超えます。
ささと描いてるつもりでも「描く」「仕上げる」までに1時間以上使っていたんですよね…
これご依頼受けても私の時間削れていくだけじゃない?
けど、これ以上単価あげていくのはな…と思うようになりました。
絵を描く環境が整えにくい
SNSには、魅力的なイラストを短時間で仕上げる人たちがたくさんいます。
私自身もタッチが簡単イラストなので手は早いほう。
描き始めればすぐ仕上げられるのですが、そもそも子育てや家事に侵食されているので
「絵を集中して描く」ための「時間」と「場所」がかなり限られていました。
隙間時間で描くって案外難しい。(私の場合はだけど)
ブログはライティングの作業なら30分あるから読み直してリライトだけでも…!とかスマホから寝転んでポチポチ書き足したり出来るのですが、イラストはそうもいかんのですよね…。
座れて、他のことも考えず、創作に没頭したいんですよ。
デザインやハンドメイドなんかもある程度まとまった時間でやりこみたいですよね。
だからもともと「楽しそう〜!」で始めたはずなのに、、、
私の絵で表現して欲しいと言ってもらえるのに、、、
「頑張らなきゃ描けない」という焦りに飲み込まれていました。
「AIイラスト」の登場と進化
近年はAIの進化がものすごい勢いで進んでいるので可愛いイラストからアニメまでサクッと作り上げる事ができるようになりました。
”AI作品のクオリティが高すぎる問題”


数年前までは、AIイラストは「まだまだ発展途上」な印象でした。
写真とイラストの間くらいなタッチが多かったし、指は多いしw
見る人が見れば「これはAIで描いてるな。」と一瞬で見分けがつきました。
最近ではそんなこともなく…動画というかアニメクオリティなイラストもサクッと抽出されるし、
デザインや構成に関してもAIに代替できる時代になってきましたよね。
だからこそ、
「AIにできない表現を」と考え、手描き感を強調したり、オリジナルの世界観を作ろうと試みました。
そもそも最初の頃は私のタッチみたいなシンプルなイラストはAIに描けない印象だったのですが、
今では簡易的なシンプルイラストも可愛く抽出してくれたり、好みの描画をしてくれたりするようになってきたのでAIで仕上げまで簡単に出来そうになってきました。
なんならシンプルタッチも普通に上手いし早いじゃないですかw
ちゃんとかわいいの描けるんですよ!目が点みたいに無表情なイラストも、何考えてるかわからない”くま”もAIにはまだ代わられないであろうと考えていた簡易タッチのイラストもAIは出来るんです。
なのでもう既にどう頑張っても”AIのほうが絵は上手い”です。
▼このイラスト、私が指示して作った完全AIです。(なんかコンセプト不明だけどww)


何考えてるかわからない”くま”は”りちゃん”だって知ってた…?(どうでもいい)
つまりですね?
これがAIに描けるのなら私が描く必要ないじゃん?とまで思うようになりました。
AIに自分のイラスト学習させて描かせる方法とか勉強してみたいです。(ちょっと始めている)
余談:イラストACの「AIの学習用素材」への使用
最近イラストACから新サービスのため「イラストを学習に使わせてくれ〜」という旨のメールが届きました。
AI学習用素材への利用許可について設定をお願いします
⚫︎注意事項
・学習用素材への使用を拒否する方は、必ず「許可しない」
を選択してください
・期日までに未選択の場合、学習用素材への利用を
「許可する」で自動送信となります
・少しでも懸念点がある場合は「許可しない」の選択をおすすめします
とのこと。
私は迷いましたが「許可する」を選択しています。
AIがもっと学習が進み抽出が簡単になれば出来ることも増えるしな〜と。
あんまり役に立たないかも?とは思いましたが貢献しますね!w
これからは
「絵が欲しい人」「絵が描きたい人」の役に立てるように動いていきたい。
それでも「人が描く絵」にしかない価値もある
絵の”上手さ”そして”速さ”は人間ではもう勝てなくなりました。
だって正確だし情報量も情報を捌く速さも人間では到底追いつけないです。
けど人間が描く絵にこそ価値はあります。
手描きならではの”温度感”と”物語”
どれだけ精巧なAIイラストが登場しても、
手描きの線の揺らぎや、色のにじみには「人の心」が宿っています。
好きなキャラクターのイラストをファンアートで描いた時、
誰かから「この絵、すごく好きです」と言われた時、
ああ、自分の絵でもちゃんと届くんだ、と温かい気持ちになったのを覚えています。
正確だからいい。上手いからいい。そういう訳ではないんです。
構図だったり目線だったり、線の強弱にも人が描くと感情が乗るんですよね。
そこはAIに指示しても全然伝わらないし、伝え方もわかりません。
下書きを描いて色塗りして〜と言っても線がそのまま使われた事もなかったです。
完璧にされても面白くないじゃないですか(知らんけど)
AIにはできない、人から人に伝わる絵。
それが人間の描く意味だと思います。
心が惹かれるのはやはり心がある絵
大量生産できるAIとは違い、
一人ひとりに寄り添った絵や、想いを込めた制作には特別な力があります。
イラストは単なる「商品」じゃない。
伝える力があるし、楽しさがあるし、面白さがあるんですよね。
イラストというのはやはり
「誰かとつながるツール」なんだと感じるようになりました。
イラスト依頼をやめた理由
「無理して描く自分」がつらかった
クライアントの要望に応えなきゃ。
納期を守らなきゃ。
もっと時間作らなきゃ。
気づけば、「描きたくて描く」から、「義務感で描く」になっていました。
自分をすり減らしてまで続ける意味があるのか、何度も考えました。
新しい挑戦にも前向きになれた
イラスト制作から離れるとして、「じゃあ他に何ができるかな?」と
新しい副業にも興味が湧いてきました。
ブログ運営や素材配布、ライティングなど、
「これなら自分のペースで続けられるかも」という道が見えてきました。
辞めると決めて正解だなと思えています。
これからも「素材イラスト」作るよ
自分のペースで「誰かの役に立つもの」を作りたいな〜と思います
(今までも自分のペースでしか描いてなかったけれどw)
イラストの受注制作はやめましたが、
これからは、”イラスト素材”を作って発信していく予定です。
背景素材や装飾パーツ、ブラシ配布など、
誰かの制作をサポートできるようなアイテムを
自分のペースで、楽しく作り続けたいと思っています。
「仕事」として追い込むのではなく、
より「誰かに喜んでもらえるものを作りたい」という気持ちでのびのびと描いたり作ったりしていきます。
もっとマイペースになるって事です。書いてて思ったけど、なんて自由なんだろう私w
無理に頑張らなくていい。自分らしい副業のすすめ
合わなかったら、やめてもいい
始めたからには続けなきゃ。
周りが頑張っているから私も。
とか、
そんな風に思って苦しくなっているなら、
一度「やめる」という選択肢も持ってほしい。
自分を大切にするために、辞めることは恥ずかしいことじゃないからね
「やらなきゃ」より「やりたい」
義務感で続ける副業ほど、続かないものはありません。
本当に心から「やりたい」と思えるものを探していい。
時間がかかっても、遠回りしても大丈夫。
「やらなきゃ」より「やりたい」で動こう!
「自分が笑顔で続けられるか」を大事にしてほしいです。
ただ、やってみなきゃわからないから
何か挑戦してみたいことがあるならまずやってから決めると良いと思う。
私はやりすぎて器用貧乏になったけど、ちょっとずつ経験を活かせるようになってきていますw
始めたあなたは、すごい。 挑戦しただけで、すでに一歩踏み出してるんだから。
私も自分のことすごいって思えなかったけど色んな人に言ってもらえて、ちゃんと行動できてるんだな、また頑張ろ!って考えられるようになったし、もし嫌になっても他の事が出来るようになるだけだし、それでいいじゃん。
ちょっとでも「やってみたいな」と思ったら、 小さな一歩からでいいんです。
本気を出すのは、続けられそうって思えたときからで大丈夫。
副業も、働き方も、心地よさを大切に
イラスト副業を辞めたことで、私は改めて「自分の心地よさを最優先にする」ことの大切さを実感しました。
今は受注を辞めましたが、また始めるかもしれないし。
これからも、無理せず、楽しく、自分に合った働き方を選んでいきたいと思います。
もし今あなたが「しんどいなー」と感じているなら、
一度立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
「これ、本当にやりたいこと?」
心がYESと言える事をやっていきましょう!!
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